雨宮と申します。

アニメを見たり見なかったりしています

個人的2021年ベストアニメーション part1(評価A、A+編)

2021年放送アニメ、何が面白かったかな、何が良かったかな、と最近ウンウン悩んでいて、本当はトップ10とかまで絞りたかったのですがどうしても無理だったので、厳密に順位付けするのではなくTier換算で上の方を切り取って皆様にお勧めさせていただこうと思います。

ちなみにここにノミネートされている時点でかなり面白かった側の作品であることは間違いないので安心していただいて大丈夫です。

今回は僕がアニメ見ながら適当にランク付けしたうちのA、A+、S、S+を紹介させていただきます。

 

 

Aランク(6作品)

 

マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝 2nd SEASON -覚醒前夜-f:id:angels_holiday:20220107165150j:plain

1期でキャラ見せフェーズがだいたい完了して、八千代周りの人物の掘り下げに充ててくれたのがとても良かった2期。8話という短めの尺で、ストーリー的に寄り道ができない分こちらから感情移入しにくくなるような飛躍が少なく、何よりの強みとしてOP曲「ケアレス/ClariS」が素晴らしかったです。姉としての環いろはの今後の覚醒に期待が持てるような良い詞でした。後から原作勢に聞いたところ2期の部分はほぼアニオリだったらしく、なるほど、それでかえって1期のような置いてけぼり感が薄れたのだな…と納得。

 

平穏世代の韋駄天達

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作画は豊満な女体を得意とするクール教信者で、同クールに氏のアニメ化作品がこれ含め3作品あったことで印象に残っているかと思いますが、真に注目すべきは原作者:天原。彼はあの伝説的問題作、異種族レビュアーズの原作者でもあり、"設定を作る"のがとんでもなく上手な作家だと感じています。韋駄天という"最強"を主人公に据えつつ、ミクロなバトル、マクロな戦略共にあれだけの緊張感をもって描けるのは設定段階でそれだけの推敲を重ねたからに他ならないでしょう。アニメーションにも力が入っており、敢えてパステルな色使いで写実から離れることで人間の想像を超えた彼らの世界をよりリアルに感じられたのではないかと思います。

 

オルタンシアサーガ

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近頃のソシャゲアニメあるある、前日譚。この作品も多分そうなのかな…?原作ゲームをプレイしている知り合いがおらず不明なんですが、アニメ最終話からまた新しい話が始まりそうだったのでそうなんじゃないかな?という予想で話しますが、やはり何より第12話「約束~もう一度、夕日の丘で~」の衝撃が凄まじかった。マリユス、ノンノリアなどとにかく女性キャラが可愛くてそれだけで毎週楽しみなアニメでしたが、そのキャラクター達がいい具合に人間味があって愛着が湧くので、その感情移入の分、最終話のパワーが上がるという理想的な構成。ED曲「夜想と白昼夢/まふまふ」、視聴後改めて聞くとあまりにも切なくて泣けます。

 

Deep Insanity THE LOST CHILD

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ソシャゲアニメあるある、前日譚。この作品はそうでしたね。僕はこの作品に登場したヴェーラ隊長というキャラが好きすぎて途中でソシャゲをインストールしたのですが、最終話の最後にソシャゲ版の主人公が登場するまでその時系列の話だと気づいていませんでした。まず各キャラクターとの交流を深める掘り下げ回を順番にこなし、主人公である時雨を差し置いてOP映像でさも主人公かのように描かれるヴェーラ隊長の秘密に踏み込むのが9~10話。この作品は何と言っても10話以降の加速が見どころだと思います。熱い展開を後押しするような主題歌が素晴らしく、ED「真珠色の革命/伊東歌詞太郎」は死と隣り合わせの彼らを、OP「命の灯火/鈴木このみ」はこの物語の裏主人公であるヴェーラ隊長をよく表していると思います。特に命の灯火は楽曲として2021年トップクラスにスタイリッシュで、使われ方と併せてこの作品の評価を押し上げてくれました。

 

アイドールズ!

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アニメ作品としては少し異色なこの作品。単に3D作品というだけでなく、そのモーションの多くを実際のキャストさんが務めていました。雰囲気としては漫才・コント番組に近く、他の名前を出すならばてさぐれやひもてはうすが近いと思います。貧乏アイドルものとしてかなり尖ったシュールギャグを連発してきて、とにかく見た人々の記憶に残る作品であったのは間違いないと思います。3Dモデルが抜群に可愛いのも鑑みて今回ランクインとなりました。

 

ラブライブ! スーパースター!!

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ラブライブシリーズの4作目。3作目の虹ヶ咲がかなり今までの雰囲気から外してきたのに対し、逆に今作は9人という要素を削ることでラブライブのノリを高密度に、高品質に仕上げてきた印象。シリーズのファンからすると、ラブライブにはまだ進化の余地があるということを認めた上で、そこをしっかり埋めてきたスーパースターはめちゃくちゃ良かった。代表的なのは主人公の渋谷かのんだと思います。無印、サンシャインから続く主人公の造形として積極的に物語をリードさせないというのは新鮮でした。各キャラが主体的に動くせいで、この1クール観ればこの5人の掘り下げが十分にできるというのは人数を絞った効果が如実に表れていると思います。

 

A+ランク(6作品)

 

takt op.Destiny

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これもソシャゲの前日譚アニメだった訳ですが…その導入としての役割を十二分に果たした作品でした。地上波放送でソシャゲ版のCMなどを見ていると、最終話で伏線が回収されて、印象に残った視聴体験としてランクイン。キービジュの女の子の名前が運命と言いまして、これはベートーヴェンのかの有名な運命でございまして、楽譜が意志を持って戦い、それを指揮するという、他で例えるとFateシリーズみたいな感じ。個人的にこの運命のような境遇のキャラクター(存在自体に特定個人への負い目がある)がとても好きで、その結論の出し方として8話「運命-Cosette-」あたりのタクトや彼女自身の在り方がとても好きでした。

 

MUTEKING THE Dancing HERO

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正直、途中までこの作品のことをナメておりまして、なんだか同じような展開が続くなあと感じていたのですが、最終話で全てがひっくり返りました。間違いなく第12話「The Dancing Hero」は2021年屈指の神回です。その名の通り、踊って戦うヒーローとして最後まで駆け抜けたムテキング。もっとも原始的な音楽が、そして言葉を交わさないダンスが世界を繋げて、という手垢のついた、しかし壮大なテーマに、大真面目に向き合っていたことに最後の最後で気づかされました。七夕の短冊に世界平和と書くような、そんな少年の心を忘れなかったムテキ達に敬意を表したいと思います。

 

ジャヒー様はくじけない!

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僕は褐色キャラが好きで、あと大空直美さんが演じているサターニャ(ガヴリールドロップアウト)みたいなキャラがめっちゃ好きなので、事前情報からかなり期待を寄せていた作品(画像中央の女の子がCV:大空直美のジャヒー様)。ジャヒー様、時々かわいそうになるくらい貧乏暮らしで、それでいて全方位に強がる彼女のプライドの高さに"魔界No.2"という理由付けがあったのがまず良かったです。上に立つものとしての気高さを忘れない彼女は、正にジャヒー"様"でした。また、しっかりと物語が進むのが高い満足度の一因だったと思います。ギャグ色の強いこういったアニメは一生単話完結の日常回…というケースも珍しくないのですが、そこで敢えて物語とともに時間経過を描くことでジャヒー様の変化を感じ取れたのが素晴らしかった。あと何より抜群に女の子たちが可愛くて、最終話の大団円まで合わせて高クオリティなキャラアニメでした。

 

小林さんちのメイドラゴンS

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京都アニメーション制作、小林さんちのメイドラゴンの第2期。まず思い返すのは作画が良かったという事。戦闘シーンはめちゃくちゃ迫力があったし、泣かせるようなシーンはやっぱり光が綺麗でした。僕が特に好きでランクインの決め手になったのは第2話「イケメン、小林!(いろんな意味で)」です。新キャラクター、イルルとの和解の回。僕はロリコンとかではなく"子供"という存在が凄く好きで、強くならなければならなかったイルルに子供として振舞うことを許し、小林がそれを大人として受け止める度量を見せた、僕の大好きな子供と大人の回。あとはこの作品も爆乳の女の子がメッチャ可愛くて良いです。

 

王様ランキング

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所謂秋葉原系からは少し離れた深夜アニメ。タイアップアーティストも一般受けしそうな面々なのもあって、萌え方向に向けなかった力をその他のパラメーターに贅沢に振り分けている感じのアニメです。絵柄が児童向けの絵本のような見た目をしているので騙されがちですが、人が血を流したり死んだりする重めのファンタジーです。親と子、強者と弱者、愛と執着…みたいな話をしながら、善意も悪意も共存し、迷いも葛藤も持っている人間たちを描くにあたって、このポップな絵柄がうまく作品全体を苦しい雰囲気から掬い上げていると思います。各キャラクターに考えていることがしっかりと存在していて、視聴者から見た善悪が容易く逆転する作品です。

 

無職転生異世界行ったら本気だす~

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作画・演出の面で特に高い評価を受けている異世界転生もの。その高レベルな作画は2クール目でも健在で、戦闘シーン・萌えシーン共に画面から目が離せませんでした。この作品の良いところの一つとして、異世界へ転生したというシチュエーションが単なる味付けではないというものがあります。ギャグ含め展開がストーリーとして面白いというのを前提として、ルーデウスの言動の節々に転生前の世界で培われた価値観が見え隠れするのが良い。2クール目、特にルーデウス・エリス・ルイジェルドにフォーカスされていたこともあり各人の成長が色濃くうかがえたのも嬉しかった。また無職転生の好きな点として大きいのが主題歌です。EDは詞・メロディ・映像を合わせて本当に泣きそうになるくらい良い1分30秒になっているし、OPは各話に合ったものに逐次変わっていって毎週作品世界に没入できました。

 

 

以上!

この上にS、S+があるのでまたpart2にて。